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ノエビアグリー財団 助成事業2023年度

​ノエビアグリーン財団さまより、2023年度の助成事業に採択されました。

生きづらさを抱える子供たちを対象に、野外活動やスポーツ体験活動を通して、自分らしく活躍できる人材育成事業

人が怖かったり、学校が合わないと感じていたりする子どもたちが、当団体で過ごす中で、自分に何が起きているのかがわかり、自分の感じ方に許可が出始めると、自分にOKが出始めます。

その段階を経ると、「ヒマだ〜」という感覚を口に出し始め、自分がゲームや動画を観ていた理由も理解し始めます。「ゲームばかりして」「YouTubeばかり見て」と思う周囲の大人たちの見え方とは違う、命を救う行為であったこともわかります。

 

その段階においても、大人は良かれと思って「これやってみる」「あれはどう?」などと余計なことをしない環境を最重要視しており、見守る大人の研修にも力を入れています。例え、言わないように我慢していたとしても、子どもたちは敏感にその毛穴から滲み出る支援臭をキャッチし、その期待に応えようとするのです。それが子どもの主体性と好奇心を奪う行為だと知りもしないで、せっせと子どもたちにアドバイスをし、手出し口出ししてしまう「悪」を見過ごしません。

 

ヒマだと感じることは、裏を返せば、これまでの生活の中で、「やらなきゃいけないこと」に追われ、自分がどうしたいのか?よりも、決められたことを素直やる人が評価され、それをきっちりやる人が褒められ、人より上手にやることや早くやることが認められる空気感が集団の中になかったでしょうか?

 

子どもに自立を望む大人たちが、自立の機会を奪っていないでしょうか?

「将来のため」「あなたのため」と言いながら、先回りし、過去の価値観や経験をもとに、「それはだめ」「それは危険」「まだ早い」と直接的に言わないまでも、「こうした方がいい」「ああしたほうがいい」と子どもを自分の期待する姿に近い生き方をよしとして、「これで将来は大丈夫」的な古い価値観の押し付けはなかったでしょうか?

昨今、「安心・安全な空間」という言葉が乱発されていますが、子どもたちが真に安全・安心を感じる環境とは何かを煎じつめ、全受容を感じられる空間で過ごし、「ヒマだ〜」をも信じて見守られる空間で過ごした子どもたちは、「自分の好奇心」にも許しが出始めます。

そうなると「親に怒られるかも」「それは自分勝手?」など、不安や怖れを感じ始めます。それをも受容される環境になって初めて、一歩を踏み出してみようという気持ちが出てきます。

それでもやはりそのチャレンジには、ハードルが高く、勇気がいるものです。

思い切って「やってみよう」というその行動は、その子の精神的な自立に大きな影響を与えます。「やっぱり怖い」という葛藤も、めちゃくちゃ重要です。その結果「できなかった」「行けなかった」という選択も、その時感じた感情と向き合う体験となり、心の成長になります。

すべての選択肢に「良い」「悪い」「残念」とジャッジする大人が、その子の自己否定感を強めるのです。

このチャレンジをしようとしたとき、その経費を出す「親」の成長が伴っていない場合、「お金」が大きなネックとなり、チャレンジできなことがあります。そのハードルを下げてもらえたのが、このノエビアグリーン財団さまからの助成金です!

​学校の修学旅行のように、計画され、期限が決まっており、3年に1度のチャンスに合わせられる子どもばかりではありません。その力も必要ではありますが、「自分がどうしたいのか?」がわからなくなるかもしれません。周囲に合わせることと、自分がなくなることが混同され、周りの視線や世間体が、選択や決定の要因になり、自己選択・自己決定がよくわからなくなる大人も少なからず見受けられ、学校の先生や親たちの相談の中にも多く見受けられます。自分のタイミングと自分の選択と自分の好奇心を絶妙なタイミングで実行できることが、どれだけ大切なことなのかを実感させられることばかりです。

活動の様子をご紹介
(Facebookで、日々の活動をのせておりますが、ノエビアさまの助成金を活用させていただいた行事等をいくつかご紹介させていただきます)

総勢31名。色々なドラマがあり、たくさんの成長が見られました。こちらがリール動画。

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上高地へトレッキング。さまざまなトラウマが・・・。乗り越える子どもたちに大人たちも刺激されました。

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小田切錬成センター合宿。ネイチャーゲームや陶芸、和太鼓など。

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使われていなかった森を開拓

月に​3〜4回行き、ついに遊具を設置!

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